
京都を代表する名所である金閣寺を、イラストで描いてみたいと思ったことはありませんか。
修学旅行の思い出を絵に残したい方や、旅行記のワンポイントとして使いたい方、お子さんと一緒にお絵描きを楽しみたい方も多いのではないでしょうか。
しかし、いざ描こうとすると「三層構造が複雑そう」「金色の表現が難しそう」と感じて、手が止まってしまうこともあります。
実は、金閣寺のイラストは簡単なコツを押さえれば、絵が苦手な方でも十分に描くことができます。
この記事では、金閣寺のイラストを簡単に描くための具体的な手順を、初心者向けにわかりやすく解説します。
三層構造の描き方から、屋根や鳳凰の表現方法、色の塗り方まで、順を追って紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
金閣寺のイラストを簡単に描くには三つの箱を重ねることから始める

金閣寺のイラストを簡単に描くための結論は、建物を三つの箱として捉えることです。
複雑に見える金閣寺も、基本的には三層の建物ですので、それぞれの階を四角い箱に見立てて描くことで、初心者の方でも形を整えやすくなります。
まずは下から順に、横長の四角、中くらいの四角、小さめの四角を重ねていきます。
この段階では細部を気にせず、大まかなシルエットを作ることが大切です。
各階の幅に差をつけることで、金閣寺らしい特徴的な形が自然と生まれます。
なお、金閣寺は通称であり、正式な寺の名称は鹿苑寺です。
金閣と呼ばれている建物は、境内にある舎利殿のことを指します。
このような基礎知識を持っておくと、イラストを描く際にも建物の構造を理解しやすくなります。
なぜ三つの箱から描き始めると簡単なのか
複雑な建物を単純な形に分解できる
金閣寺の実物を見ると、屋根の反りや格子窓、細かな装飾など、多くの要素が目に入ります。
これらをすべて一度に描こうとすると、初心者の方は混乱してしまいがちです。
しかし、最初に三つの箱という単純な形を描くことで、建物全体のバランスを先に決めることができます。
バランスさえ整っていれば、細部を後から加えても全体の形が崩れにくくなります。
この方法は、金閣寺だけでなく、清水寺や銀閣寺など、他の京都の名所を描く際にも応用できます。
各階の特徴を意識しやすくなる
金閣寺の舎利殿は三層構造で、それぞれの階に異なる特徴があります。
一階は法水院と呼ばれる寝殿造り、二階は潮音洞と呼ばれる武家造り、三階は究竟頂と呼ばれる禅宗仏殿造りとなっています。
三つの箱を描くことで、各階の違いを自然と意識できるようになります。
特に重要なのは、二階と三階には金箔が貼られていますが、一階には金箔が貼られていないという点です。
実物に近いイラストを描きたい場合は、この違いを色分けで表現すると、より特徴を反映した絵になります。
修正がしやすい
最初から細部を描き込んでしまうと、途中で形を直したくなった際に大幅な修正が必要になります。
三つの箱から始める方法であれば、基本の形を確認してから細部を加えていくため、修正が最小限で済みます。
特に子どもさんと一緒に描く場合や、絵が苦手な方が練習する場合には、この手順が効果的です。
少しずつ形が整っていく過程を楽しめるため、途中で挫折しにくくなります。
金閣寺のイラストを簡単に描く具体的な手順
手順1:三層の基本形を描く
まず、紙の中央よりやや上に小さな四角を描きます。
これが三階部分になります。
次に、その下に一回り大きな四角を描き、さらにその下に最も横長の四角を描きます。
この時点で意識したいのは、上に行くほど幅を狭くすることです。
実際の金閣寺も上階に行くほど面積が小さくなっており、この特徴を押さえることで金閣らしさが出ます。
各階の高さは均等でなくても構いません。
一階を少し高めにすると、より実物に近い印象になります。
手順2:屋根を加えて特徴を出す
三つの箱が描けたら、各階の境目に屋根を加えます。
屋根は左右に広がる形で描き、端を少し上向きにすることで、日本建築特有の反り屋根を表現できます。
金閣寺の屋根の描き方のポイントは以下のとおりです。
- 一階と二階の間に、左右に張り出した屋根を描く
- 二階と三階の間にも同様に屋根を描く
- 三階の上には、最も大きく目立つ屋根を描く
- 屋根の端は緩やかに上向きにする
屋根を描く際は、直線だけでなく、少し曲線を使うと柔らかい印象になります。
ただし、簡単なイラストの場合は直線のみでも十分です。
手順3:窓と柱を加える
基本形と屋根が描けたら、次は窓と柱を加えます。
初心者向けの簡単な描き方としては、縦線を数本加えるだけで格子窓らしく見えます。
各階に3本から5本程度の縦線を等間隔で描くと、建物らしさが出ます。
細部を描き込みすぎると複雑になるため、シンプルに仕上げたい場合は線の本数を少なめにしてください。
柱は、四隅に縦線を加えるだけで表現できます。
特に一階部分は縁側があるイメージで、柱を少し多めに描くと雰囲気が出ます。
手順4:鳳凰を描く
金閣寺の特徴的な要素として、屋根の上に飾られている鳳凰があります。
実物の鳳凰を正確に描くのは難しいため、簡単なイラストでは記号化して表現する方法がおすすめです。
鳳凰を簡単に描く方法としては、以下のようなものがあります。
- 小さなV字を描いて羽根を表現する
- 丸い頭と細長い体を棒状に描く
- 三角形と線の組み合わせで鳥の形を作る
鳳凰は小さく描くため、細部を気にする必要はありません。
屋根のてっぺんに何かが乗っていることがわかれば、見る人には金閣寺だと伝わります。
手順5:水面と周囲の風景を加える
金閣寺は鏡湖池のほとりに建っており、池に映る姿が有名です。
この水面の反射を描くことで、より情景のあるイラストに仕上がります。
水面の描き方は以下のとおりです。
- 建物の下に横線を引いて水面の位置を示す
- 建物を反転させた形を薄く描く
- 反射部分には横向きの波線を加えて水面らしさを出す
反射は実際の建物より少しぼかした感じにすると自然に見えます。
色を塗る場合は、反射部分を薄めの色にすると効果的です。
周囲の風景として松の木を加えるのも良い方法です。
松は丸い形を重ねるだけで簡単に表現でき、和風の雰囲気を強調できます。
金閣寺のイラストに色を塗る際のポイント
基本の3色で仕上げる
金閣寺のイラストを簡単に仕上げるためには、色数を絞ることが重要です。
基本となる色は以下の3色です。
- 金色または黄色:建物の壁部分(特に二階と三階)
- 茶色:屋根部分
- 青または水色:水面と空
この3色だけで塗っても、金閣寺らしさは十分に伝わります。
色鉛筆やマーカー、水彩など、どの画材を使う場合でもこの配色を基本にしてください。
金色の表現方法
金色を表現する画材がない場合は、黄色やオレンジ、山吹色で代用できます。
黄色をベースに塗り、影になる部分にオレンジを重ねると、金属的な輝きに近づきます。
デジタルイラストの場合は、黄色の上にハイライトを入れることで金色らしさを出せます。
アイビスペイントやメディバンなどの無料アプリでも、この技法は使えます。
実物に近づけたい場合の色分け
先述のとおり、実際の金閣寺では一階には金箔が貼られていません。
より実物に近いイラストを描きたい場合は、一階を茶色や白で塗り、二階と三階のみを金色にすると特徴を反映できます。
ただし、デフォルメしたかわいいイラストや、シンプルなアイコン的な絵の場合は、建物全体を金色に塗っても問題ありません。
イラストの目的に応じて使い分けてください。
金閣寺のイラストを描く際の応用テクニック
季節感を加えて表現を豊かにする
金閣寺は四季折々の景色が美しいことでも知られています。
イラストに季節感を加えることで、より印象的な作品に仕上がります。
- 春:桜の花を周囲に散らす
- 夏:緑濃い松と青い空を強調する
- 秋:紅葉した木々を描き加える
- 冬:屋根に雪を積もらせ、雪景色を表現する
特に雪景色の金閣寺は人気があり、白い雪と金色の建物のコントラストが美しいイラストになります。
屋根の上に白い色を重ねるだけで、冬らしい雰囲気を出せます。
構図を工夫する
金閣寺のイラストは正面から描くことが多いですが、少し斜めの角度から描くと立体感が出ます。
ただし、初心者の方は最初は正面から描く方が簡単です。
構図のバリエーションとしては以下のようなものがあります。
- 正面から全体を描く(最も簡単)
- 斜め45度から描いて立体感を出す
- 水面に映る姿をメインにする
- 松の木の間から見える構図にする
修学旅行のしおりや旅行記に使う場合は、正面からの構図が認識しやすくおすすめです。
デジタルツールを活用する
iPadやスマートフォンのお絵描きアプリを使えば、修正が簡単にできるため初心者にも向いています。
ProcreateやCLIP STUDIO PAINTなどの有料アプリのほか、アイビスペイントやメディバンペイントなど無料で使えるアプリも多数あります。
デジタルで描くメリットとしては以下の点が挙げられます。
- レイヤー機能で下書きと清書を分けられる
- 色の変更や修正が容易
- 対称定規を使えば左右対称に描きやすい
- 完成後にSNSへの投稿やポストカード印刷がしやすい
金閣寺と一緒に描きたい京都の名所
金閣寺のイラストが描けるようになったら、他の京都の名所にも挑戦してみてはいかがでしょうか。
同じ技法を応用して描ける建物や風景を紹介します。
銀閣寺(慈照寺)
金閣寺と対比されることの多い銀閣寺も、三層ではなく二層ですが、同様の方法で描けます。
銀閣寺は金箔ではなく、落ち着いた色合いの建物ですので、茶色やグレーを基調にした配色になります。
金閣寺と銀閣寺を並べて描くと、京都らしさがより伝わるイラストになります。
清水寺
清水寺は舞台の部分が特徴的で、金閣寺とは異なる形状をしています。
しかし、基本的な考え方は同じで、建物を箱として捉えてから細部を加えていく方法が有効です。
清水寺の場合は、舞台を支える柱の部分がポイントになります。
伏見稲荷大社
千本鳥居で有名な伏見稲荷大社は、鳥居を連続して描くことで表現できます。
鳥居自体は二本の柱と二本の横木という単純な形のため、初心者でも描きやすい題材です。
赤色を基調とした配色で、金閣寺とは違った京都の雰囲気を表現できます。
嵐山の竹林
嵐山の竹林は、縦長の線を並べるだけで簡単に表現できます。
緑色のグラデーションを使うと、奥行きのある竹林らしいイラストになります。
金閣寺とセットで描くと、京都観光の思い出をまとめた一枚になります。
金閣寺のイラストを描く際の注意点
著作権について
自分で一から描いたイラストは、一般的な建物の描写であれば問題になることは少ないと考えられます。
ただし、他者が描いたイラストや撮影した写真を模写して公開する場合は、著作権に注意が必要です。
文化庁の資料では「芸術的な建築物」が著作物の例として挙げられています。
他者の画像を参考にする場合は、利用条件を確認するようにしてください。
実物との違いを意識する
簡単なイラストでは、実物の細部をすべて再現する必要はありません。
むしろ、特徴を捉えて省略することが、わかりやすいイラストのコツです。
ただし、学校の課題や正確性が求められる場面では、実物の特徴をある程度反映させる必要があります。
目的に応じて、省略の程度を調整してください。
まとめ:金閣寺のイラストは簡単に描ける
金閣寺のイラストを簡単に描くためのポイントを改めて整理します。
- 建物を三つの箱として捉え、下から順に重ねて描く
- 各階の幅に差をつけて、上に行くほど狭くする
- 屋根は左右に広げ、端を少し上向きにして反り屋根を表現する
- 窓は縦線を数本加えるだけでも十分
- 鳳凰は小さなV字や記号で簡略化する
- 水面の反射を加えると情景が豊かになる
- 色は金・茶・青の3色を基本にする
- 季節感や周囲の風景を加えるとより印象的になる
これらの手順を踏めば、絵が苦手な方でも金閣寺らしいイラストを描くことができます。
修学旅行の思い出や京都旅行の記録として、ぜひ挑戦してみてください。
まずは三つの箱から描き始めてみてください
金閣寺のイラストは、最初から完璧を目指す必要はありません。
まずは紙と鉛筆を用意して、三つの四角を重ねるところから始めてみてください。
最初は思うような形にならなくても、何度か描くうちにコツがつかめてきます。
子どもさんと一緒に描く場合も、この方法なら無理なく取り組めます。
完成したイラストは、旅行記に貼ったり、ポストカードにしたり、SNSに投稿したりと、様々な形で楽しめます。
金閣寺を訪れた際の思い出を、自分の手で描いたイラストとして残してみてはいかがでしょうか。
京都には金閣寺以外にも、銀閣寺、清水寺、伏見稲荷大社、嵐山など、イラストの題材になる名所がたくさんあります。
金閣寺のイラストが描けるようになったら、ぜひ他の名所にも挑戦してみてください。
きっと、旅の楽しみがもう一つ増えることでしょう。