
京都を代表する観光名所である金閣寺と銀閣寺。
この二つの寺院を1日で両方回りたいと考える方は多いのではないでしょうか。
しかし、実際に計画を立てようとすると「金閣寺と銀閣寺の距離はどのくらいなのか」「徒歩で行けるのか、それともバスやタクシーを使うべきなのか」といった疑問が生じることと思われます。
この記事では、金閣寺と銀閣寺の正確な距離をはじめ、バス・タクシー・徒歩・自転車それぞれの所要時間と料金、効率的な回り方、さらには周辺の観光スポットまで詳しく解説します。
この記事を読むことで、金閣寺と銀閣寺を含む京都観光のプランを効率的に立てることができるようになります。
金閣寺と銀閣寺の距離は直線で約6km、移動距離は約7km前後

金閣寺と銀閣寺の距離について、結論からお伝えします。
両寺の直線距離は約6km前後とされています。
ただし、実際に移動する際の道路距離は約6.5〜8km程度となり、利用するルートによって若干の差が生じます。
金閣寺は京都市北区に位置する鹿苑寺の通称であり、銀閣寺は京都市左京区にある慈照寺の通称です。
両寺院は京都市内の北側に位置していますが、金閣寺は西寄り、銀閣寺は東寄りにあるため、東西方向の移動が必要となります。
この距離感を把握しておくことで、観光計画を立てる際の参考になります。
約7kmという距離は、歩いて行けなくはないものの、観光を楽しみながら移動するには長めの距離と考えられます。
なぜ直線距離と移動距離に差があるのか
京都の道路事情と地形が影響している
金閣寺と銀閣寺の間には、直線で結ぶことのできる道路がありません。
京都市内の道路は碁盤の目状に整備されていますが、両寺院の間にはいくつかの主要道路を経由する必要があります。
また、金閣寺周辺は北山エリア、銀閣寺周辺は東山エリアに位置しており、それぞれ異なる地域特性を持っています。
そのため、バスルートや車での移動ルートは、市街地を経由することで直線距離よりも長くなる傾向があります。
移動手段によってルートが異なる
金閣寺から銀閣寺へのアクセス方法は複数あり、それぞれ経由地が異なります。
- 市バスを利用する場合:今出川通りなどの主要道路を経由
- タクシーを利用する場合:交通状況に応じて最短ルートを選択
- 徒歩の場合:歩行者が通りやすい道を選択可能
- 自転車の場合:車道や自転車専用レーンを利用
このように、移動手段によって実際の移動距離は6.5〜8km程度の範囲で変動します。
観光計画を立てる際には、直線距離ではなく実際の移動距離を基準に考えることをおすすめします。
移動手段別の所要時間と料金を詳しく解説
市バスで移動する場合:約26〜50分
金閣寺と銀閣寺の間を移動する最も一般的な手段は市バスです。
京都市バスや洛バスを利用することで、両寺院間を効率的に移動できます。
主なバスルートと所要時間
金閣寺道バス停から銀閣寺道バス停への移動が基本となります。
ただし、直通バスは限られており、多くの場合は乗り換えが必要となることがあります。
- 洛バス102号系統:金閣寺道から銀閣寺道まで直通で移動可能
- 市バス204号系統:今出川通り経由で移動
- 乗り換えありの場合:北大路バスターミナルなどで乗り換え
所要時間は約26〜50分程度とされていますが、道路の混雑状況や乗り換え時間によって大きく変動します。
特に観光シーズンの春や秋には、渋滞による遅延が発生しやすいため、余裕を持った計画が必要です。
バス料金について
京都市バスの均一運賃区間内であれば、1回の乗車につき230円です。
乗り換えが必要な場合は、乗車ごとに料金がかかります。
1日に複数の観光地を回る予定がある場合は、京都市バス・地下鉄1日券の購入を検討することをおすすめします。
この1日券を使えば、金閣寺や銀閣寺だけでなく、清水寺や伏見稲荷大社など他の名所へのアクセスも含めてお得に移動できます。
タクシーで移動する場合:約20〜30分
時間を優先したい方や、荷物が多い方にはタクシー移動が便利です。
タクシーなら約20〜30分前後で移動できることが多く、バスよりも効率的です。
タクシー料金の目安
金閣寺から銀閣寺までのタクシー料金は、交通状況にもよりますが、おおよそ2,000〜3,000円程度と見込まれます。
複数人で乗車する場合は、1人あたりの負担額がバスと大きく変わらないケースもあります。
- 2人で乗車:1人あたり約1,000〜1,500円
- 3人で乗車:1人あたり約700〜1,000円
- 4人で乗車:1人あたり約500〜750円
グループ旅行や家族旅行の場合、タクシーは時間とコストのバランスが良い選択肢といえます。
タクシー利用時の注意点
観光シーズンや休日には、金閣寺周辺でタクシーを拾いにくいことがあります。
配車アプリを活用するか、事前に観光タクシーを予約しておくと安心です。
また、渋滞が発生している場合は所要時間が大幅に延びる可能性があるため、急いでいる場合は早めに移動を開始することをおすすめします。
徒歩で移動する場合:約1時間20分〜1時間50分
健康的に京都の街並みを楽しみたい方には、徒歩での移動も選択肢の一つです。
ただし、所要時間は約1時間20分〜1時間50分程度と長めになります。
徒歩移動のメリット
- 交通費がかからない
- 途中の街並みや風景を楽しめる
- 気になるお店に立ち寄ることができる
- 自分のペースで移動できる
徒歩移動のデメリット
- 所要時間が長い
- 体力を消耗する
- 天候に左右される
- 夏場は暑さ、冬場は寒さの影響を受ける
徒歩で移動する場合は、途中で休憩を取りながら進むことをおすすめします。
北野天満宮や今出川周辺など、途中の観光スポットに立ち寄りながら移動すると、長い距離も楽しく感じられるかもしれません。
自転車で移動する場合:約30〜40分
京都観光では、レンタサイクルを利用する方も増えています。
自転車なら約30〜40分程度で金閣寺から銀閣寺へ移動できます。
自転車移動のメリット
- バスより速く、タクシーより安い
- 小回りが利き、渋滞の影響を受けにくい
- 途中の観光スポットにも立ち寄りやすい
- 京都の街並みを肌で感じられる
自転車移動の注意点
金閣寺周辺や銀閣寺周辺は、観光客や車の往来が多いエリアです。
交通量の多い道路を走行する際は、十分な注意が必要となります。
また、レンタサイクルを利用する場合は、乗り捨て可能かどうかを事前に確認しておくことが重要です。
借りた場所に返却する必要がある場合、観光ルートの計画に影響が出る可能性があります。
金閣寺と銀閣寺を効率的に回る具体的なプラン
プラン1:午前中に金閣寺、午後に銀閣寺を訪れるコース
最も一般的な回り方として、午前中に金閣寺を訪れ、午後に銀閣寺へ移動するプランがあります。
おすすめのスケジュール
- 9:00 金閣寺到着、拝観開始
- 10:00 金閣寺拝観終了
- 10:15 金閣寺道バス停からバス乗車
- 11:00 銀閣寺道バス停到着
- 11:15 銀閣寺拝観開始
- 12:30 銀閣寺拝観終了、哲学の道散策
このプランのメリットは、金閣寺が比較的空いている午前中に訪れることで、混雑を避けられる点です。
金閣寺は朝9時から拝観可能なため、開門と同時に訪れると、池に映る金閣の美しい写真を撮影しやすくなります。
周辺の観光スポット
金閣寺周辺には、以下のような観光名所があります。
- 龍安寺:石庭で有名な世界遺産
- 北野天満宮:学問の神様として知られる神社
- 仁和寺:御室桜で有名な世界遺産
銀閣寺周辺には、以下のような観光名所があります。
- 哲学の道:桜や紅葉の名所として知られる散歩道
- 南禅寺:三門や水路閣が有名な禅寺
- 永観堂:紅葉の名所として知られる寺院
プラン2:銀閣寺から金閣寺へ逆ルートで回るコース
あえて銀閣寺から先に訪れるプランも検討の価値があります。
逆ルートのメリット
- 銀閣寺周辺の哲学の道を午前中の涼しい時間帯に散策できる
- 金閣寺を午後に訪れると、西日に照らされた金閣を見られる可能性がある
- 多くの観光客と逆方向に動くため、混雑を避けやすい
逆ルートのデメリット
- 金閣寺の閉門時間(17:00)を意識する必要がある
- 午後の金閣寺は混雑していることがある
どちらのルートを選ぶかは、訪れる季節や天候、同行者の体力などを考慮して決定することをおすすめします。
プラン3:半日で両方を効率的に回るコース
時間が限られている方向けの、半日で金閣寺と銀閣寺の両方を回るプランです。
効率重視のスケジュール
- 9:00 金閣寺到着、拝観開始
- 9:45 金閣寺拝観終了
- 10:00 タクシーで銀閣寺へ移動
- 10:25 銀閣寺到着、拝観開始
- 11:15 銀閣寺拝観終了
このプランでは、移動にタクシーを使うことで、約2時間程度で両寺院を回ることができます。
午後は清水寺や伏見稲荷大社など、他の観光スポットへ移動する時間を確保できます。
プラン4:1日かけてゆっくり観光するコース
せっかく京都を訪れるのであれば、1日かけてじっくり観光するプランもおすすめです。
ゆったりスケジュール
- 9:00 金閣寺到着、拝観開始
- 10:00 金閣寺拝観終了
- 10:15 龍安寺へ徒歩移動(約15分)
- 10:30 龍安寺拝観
- 11:30 バスで銀閣寺方面へ移動
- 12:30 銀閣寺周辺でランチ
- 13:30 銀閣寺拝観開始
- 14:30 銀閣寺拝観終了
- 14:45 哲学の道散策開始
- 15:45 南禅寺到着、拝観
- 16:45 永観堂方面へ移動
このプランでは、金閣寺周辺と銀閣寺周辺の両方の観光スポットをじっくり楽しむことができます。
特に春の桜のシーズンや秋の紅葉のシーズンには、哲学の道の散策がおすすめです。
金閣寺と銀閣寺の基本情報
金閣寺(鹿苑寺)の基本情報
金閣寺は正式名称を鹿苑寺といい、室町幕府3代将軍・足利義満が建立した寺院です。
1994年に「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。
拝観情報
- 拝観時間:9:00〜17:00
- 拝観料:大人500円
- 所在地:京都市北区金閣寺町1
- 最寄りバス停:金閣寺道
金閣寺の見どころは、なんといっても鏡湖池に映る金色の舎利殿です。
池に映る「逆さ金閣」は、多くの観光客が写真撮影するスポットとなっています。
また、季節によって異なる表情を見せることも魅力の一つです。
春は桜、秋は紅葉、冬は雪景色と、四季折々の美しさを楽しむことができます。
銀閣寺(慈照寺)の基本情報
銀閣寺は正式名称を慈照寺といい、室町幕府8代将軍・足利義政が建立した寺院です。
金閣寺と同様に、「古都京都の文化財」の一部としてユネスコ世界遺産に登録されています。
拝観情報
- 拝観時間:8:30〜17:00(季節により変動)
- 拝観料:大人500円
- 所在地:京都市左京区銀閣寺町2
- 最寄りバス停:銀閣寺道
銀閣寺の見どころは、白砂を波紋状に整えた銀沙灘(ぎんしゃだん)や、円錐形の向月台(こうげつだい)といった砂紋です。
金閣寺とは対照的な、わびさびの美学を感じることができます。
また、銀閣寺の庭園は回遊式庭園となっており、高台からは銀閣や庭園全体を見渡すことができます。
金閣寺と銀閣寺の違い
金閣寺と銀閣寺は、名前が似ていることから混同されることがありますが、建立された時代や美意識が異なります。
- 金閣寺:足利義満が建立、華やかな北山文化を象徴
- 銀閣寺:足利義政が建立、わびさびの東山文化を象徴
金閣寺が金箔で覆われた華やかな外観であるのに対し、銀閣寺は銀箔が貼られておらず、落ち着いた趣があります。
「銀閣寺」という名称は、金閣寺に対比して後世につけられたものとされています。
金閣寺と銀閣寺周辺のおすすめ観光スポット
金閣寺周辺の観光スポット
龍安寺
金閣寺から徒歩約15分の場所にある龍安寺は、石庭で世界的に有名な禅寺です。
15個の石が配置された枯山水の庭園は、どの角度から見ても必ず1つの石が隠れて見えないという不思議な設計になっています。
北野天満宮
学問の神様である菅原道真公を祀る神社で、受験シーズンには多くの参拝者が訪れます。
梅の名所としても知られており、2月から3月にかけては梅苑が公開されます。
仁和寺
真言宗御室派の総本山であり、世界遺産に登録されています。
御室桜と呼ばれる遅咲きの桜が有名で、例年4月中旬頃に見頃を迎えます。
銀閣寺周辺の観光スポット
哲学の道
銀閣寺から南禅寺まで続く約2kmの散歩道です。
疏水沿いに桜並木が続き、春は桜、秋は紅葉の名所として多くの観光客に愛されています。
哲学者の西田幾多郎がこの道を散策しながら思索にふけったことから、この名前がついたとされています。
南禅寺
臨済宗南禅寺派の大本山であり、重厚な三門や、明治時代に造られた水路閣が見どころです。
水路閣はレンガ造りのアーチ橋で、フォトジェニックなスポットとして人気があります。
永観堂
正式名称は禅林寺といい、「もみじの永観堂」として知られる紅葉の名所です。
秋には約3,000本のもみじが境内を彩り、ライトアップも行われます。
まとめ:金閣寺と銀閣寺の距離を把握して効率的な観光を
金閣寺と銀閣寺の距離について、改めて整理します。
- 直線距離:約6km前後
- 実際の移動距離:約6.5〜8km程度
- バスでの所要時間:約26〜50分
- タクシーでの所要時間:約20〜30分
- 徒歩での所要時間:約1時間20分〜1時間50分
- 自転車での所要時間:約30〜40分
金閣寺と銀閣寺は、京都を代表する世界遺産であり、多くの観光客が両方を訪れたいと考えています。
両寺院の距離は決して近くはありませんが、交通手段を適切に選択することで、1日で効率的に観光することが可能です。
おすすめは、午前中に金閣寺を訪れ、バスまたはタクシーで銀閣寺へ移動し、午後は銀閣寺周辺の哲学の道や南禅寺を散策するプランです。
時間に余裕がある場合は、金閣寺周辺の龍安寺や北野天満宮も合わせて訪れると、より充実した京都観光になります。
この記事で紹介した距離や所要時間、観光プランを参考に、ぜひ金閣寺と銀閣寺の両方を楽しむ京都旅行を計画してみてください。
室町時代を代表する二つの文化、北山文化の金閣寺と東山文化の銀閣寺を比較しながら訪れることで、日本の歴史と美意識をより深く理解することができます。
京都には他にも清水寺や伏見稲荷大社、嵐山など、魅力的な観光スポットが数多くあります。
金閣寺と銀閣寺を訪れた後は、ぜひ他の名所にも足を運んでみてはいかがでしょうか。
きっと、京都の奥深い魅力を発見することができるはずです。