
東京を観光する際に「新宿御苑」という名前を見かけて、読み方に迷った経験はないでしょうか。
「しんじゅく」まではわかるけれど、「御苑」の部分をどう読めばよいのか戸惑う方は少なくありません。
この記事では、新宿御苑の正しい読み方をはじめ、「御苑」という言葉の意味や由来、さらには実際に訪れる際に役立つアクセス情報や見どころまで詳しくご紹介します。
読み終わる頃には、新宿御苑について自信を持って説明できるようになり、東京観光の計画もスムーズに立てられるようになるでしょう。
新宿御苑の読み方は「しんじゅくぎょえん」が正解

新宿御苑の正しい読み方は「しんじゅくぎょえん」です。
「御苑」の部分を「ごえん」と読んでしまう方もいらっしゃいますが、正式には「ぎょえん」と読みます。
英語表記では「Shinjuku Gyoen」または「Shinjuku Gyoen National Garden」と表記されます。
外国人観光客にも人気の高いスポットであるため、駅や案内板にはこの英語表記が併記されていることが多いです。
新宿御苑は、東京都新宿区と渋谷区にまたがる広大な国民公園です。
環境省が所管する国民公園として、一般に広く公開されており、都心にいながら豊かな自然を楽しめる貴重なスポットとして知られています。
なぜ「御苑」と呼ばれるのか
「御苑」という言葉の意味
「御苑」という言葉には、特別な意味が込められています。
「御」は敬意を表す接頭語であり、「苑」は庭園や園を意味します。
つまり「御苑」とは、皇室に由来する庭園や公園を指す言葉として使われてきました。
現在、日本で「御苑」と名のつく場所は限られており、新宿御苑のほかには京都御苑などがあります。
このように「御苑」という名称は、単なる公園や庭園とは異なる格式の高さを示しているのです。
「ごえん」ではなく「ぎょえん」と読む理由
「御」という漢字には「ご」と「ぎょ」という二つの読み方があります。
一般的に、皇室や天皇に関連する言葉では「ぎょ」と読むことが多いとされています。
たとえば「御所(ごしょ)」と読む場合もありますが、「御苑」の場合は「ぎょえん」と読むのが正式です。
これは歴史的な慣習によるものであり、新宿御苑がかつて皇室の庭園であったことに由来しています。
新宿御苑の歴史的背景
新宿御苑の歴史は、江戸時代にまでさかのぼります。
この地はもともと、徳川家康から信濃高遠藩主の内藤家に与えられた屋敷地でした。
内藤家の広大な屋敷は「内藤新宿」とも呼ばれ、現在の新宿という地名の由来にもなっています。
明治時代になると、この土地は国によって買い上げられ、農業試験場として整備されました。
その後、1906年(明治39年)に皇室庭園「新宿御苑」として誕生しました。
当時は一般の人々が自由に入ることはできず、皇室の方々や限られた人々だけが楽しめる特別な庭園でした。
第二次世界大戦後の1949年(昭和24年)、新宿御苑は一般公開されるようになり、国民公園として生まれ変わりました。
以来、70年以上にわたって多くの人々に愛される都心のオアシスとなっています。
新宿御苑の基本情報
所在地と面積
新宿御苑は、東京都新宿区内藤町11番地に位置しています。
園の一部は渋谷区にもまたがっており、その広大さがうかがえます。
面積は約58.3ヘクタール、周囲は約3.5キロメートルにも及びます。
東京ドーム約12個分の広さと考えると、その規模の大きさを実感できるのではないでしょうか。
開園時間と休園日
新宿御苑の開園時間は季節によって異なります。
一般的な目安として、以下のような時間帯で開園しています。
- 10月1日から3月14日:午前9時から午後4時(閉園午後4時30分)
- 3月15日から6月30日、8月21日から9月30日:午前9時から午後5時30分(閉園午後6時)
- 7月1日から8月20日:午前9時から午後6時30分(閉園午後7時)
休園日は毎週月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)と年末年始です。
ただし、3月25日から4月24日と11月1日から15日は月曜日も休まず開園しています。
最新の開園情報は公式サイトで確認されることをおすすめします。
入園料について
新宿御苑への入園には、入園料が必要です。
料金は以下のとおりとなっています。
- 一般:500円
- 65歳以上:250円
- 学生(高校生以上):250円
- 中学生以下:無料
年間パスポートも販売されており、一般は2,000円、高校生以上の学生と65歳以上は1,000円で購入できます。
頻繁に訪れる方には、年間パスポートがお得といえるでしょう。
新宿御苑へのアクセス方法
電車でのアクセス
新宿御苑には主に3つの入口があり、それぞれ最寄り駅が異なります。
目的や行きたいエリアに応じて、使い分けるのがおすすめです。
新宿門へのアクセス
新宿門は最もアクセスしやすい入口として知られています。
- 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」1番出口より徒歩約5分
- 東京メトロ副都心線・都営新宿線「新宿三丁目駅」E5出口より徒歩約5分
- JR・私鉄各線「新宿駅」南口より徒歩約10分
大木戸門へのアクセス
大木戸門は、駐車場に最も近い入口です。
- 東京メトロ丸ノ内線「新宿御苑前駅」2番出口より徒歩約5分
千駄ヶ谷門へのアクセス
千駄ヶ谷門は、JR千駄ケ谷駅から近い入口です。
- JR中央・総武線「千駄ケ谷駅」より徒歩約5分
- 都営大江戸線「国立競技場駅」A5出口より徒歩約5分
車でのアクセスと駐車場
新宿御苑には、大木戸門そばに駐車場があります。
ただし、収容台数に限りがあるため、公共交通機関の利用が推奨されています。
特に桜の季節や紅葉の時期は混雑が予想されますので、早めの到着を心がけるか、電車でのアクセスを検討されるとよいでしょう。
新宿御苑の見どころ
3つの庭園様式が楽しめる
新宿御苑の最大の特徴は、日本庭園・整形式庭園・風景式庭園という3つの異なる庭園様式が一つの園内に調和していることです。
これは世界的にも珍しい構成といわれています。
日本庭園
池泉回遊式の伝統的な日本庭園が広がっています。
池のほとりには茶室「楽羽亭」があり、美しい景観を眺めながら抹茶を楽しむこともできます。
四季折々の風情を感じられる日本庭園は、海外からの観光客にも人気のエリアです。
整形式庭園
フランス式の整形式庭園は、左右対称の美しい構成が特徴です。
バラ花壇を中心に、プラタナスの並木が整然と並んでいます。
ヨーロッパの宮殿庭園を思わせる雰囲気があり、写真撮影にも最適なスポットです。
風景式庭園
イギリス式の風景式庭園には、広々とした芝生が広がっています。
大きなユリノキやヒマラヤスギなどの巨木が点在し、のんびりとした時間を過ごせます。
ピクニックや散歩を楽しむ人々で賑わうエリアです。
四季を彩る植物
春の桜
新宿御苑は東京を代表する桜の名所として知られています。
約65種類、1,000本以上の桜が植えられており、2月のカンザクラから4月下旬のカスミザクラまで、長期間にわたって桜を楽しめます。
特にソメイヨシノの開花時期には、園内が淡いピンク色に染まり、多くの花見客で賑わいます。
ただし、お花見シーズンはアルコール類の持ち込みが禁止されていますのでご注意ください。
夏の緑
夏には、深い緑に包まれた園内を散策できます。
木陰が多いため、都心にいながら涼しさを感じられる貴重な場所です。
温室では熱帯や亜熱帯の植物を観察でき、暑い日でも快適に過ごせます。
秋の紅葉
秋になると、イチョウやモミジが色づき、園内は紅葉の絶景スポットへと変わります。
日本庭園周辺の紅葉は特に美しく、多くの人々がカメラを手に訪れます。
11月中旬から12月上旬が紅葉の見頃とされています。
冬の静けさ
冬は比較的空いており、静かな散策を楽しめる季節です。
落葉した木々の間から見える青空と、常緑樹の緑のコントラストが印象的です。
温室では年間を通じて熱帯植物を観察できるため、寒い日の避難場所としてもおすすめです。
大温室
新宿御苑の大温室は、日本有数の規模を誇る温室施設です。
約2,700種類もの熱帯・亜熱帯植物が展示されており、一年を通じて楽しめます。
温室内は熱帯雨林を再現したエリアや、乾燥地帯の植物を展示するエリアなどに分かれています。
珍しい植物との出会いは、植物好きの方にとって特別な体験となるでしょう。
新宿御苑を訪れる際の注意点
持ち込み禁止のもの
新宿御苑では、園内の環境を守るためにいくつかのルールが設けられています。
以下のものは持ち込みが禁止されていますのでご注意ください。
- アルコール類
- 遊具(ボール、バドミントン、フリスビーなど)
- 楽器類
- ペット
- 自転車
静かに自然を楽しむ場所として、ルールを守って利用することが大切です。
混雑を避けるコツ
新宿御苑は特に桜の季節と紅葉の季節に混雑します。
混雑を避けたい方は、以下の時間帯がおすすめです。
- 平日の午前中(開園直後)
- 閉園1〜2時間前
- 雨上がりの日
また、千駄ヶ谷門は比較的空いていることが多いため、ゆっくり入園したい方におすすめです。
所要時間の目安
新宿御苑を一通り見て回るには、2〜3時間程度を見込んでおくとよいでしょう。
広大な園内をゆっくり散策したい場合は、半日程度の時間を確保することをおすすめします。
園内にはカフェやレストラン、売店もありますので、食事や休憩を挟みながらのんびり過ごすことも可能です。
周辺の観光スポット
新宿エリアの名所
新宿御苑の周辺には、様々な観光スポットがあります。
せっかく新宿を訪れるなら、あわせて楽しんでみてはいかがでしょうか。
- 新宿駅周辺のショッピングエリア
- 歌舞伎町
- 思い出横丁
- 東京都庁展望室(無料で夜景が楽しめます)
他の庭園・公園との比較
東京には新宿御苑以外にも、美しい庭園や公園が数多くあります。
それぞれ異なる魅力がありますので、興味に応じて訪れてみてください。
皇居東御苑
皇居の一部を公開している庭園で、入園無料です。
江戸城の遺構や日本庭園を楽しめます。
浜離宮恩賜庭園
東京湾を望む大名庭園で、潮入りの池が特徴です。
都心のビル群と江戸時代の庭園のコントラストが印象的です。
六義園
文京区にある回遊式築山泉水庭園です。
特にしだれ桜と紅葉が有名で、ライトアップイベントも開催されます。
小石川後楽園
水戸黄門ゆかりの庭園で、都心にいながら静寂を感じられます。
東京ドームのすぐそばにあり、アクセスも便利です。
まとめ:新宿御苑の読み方と訪問のポイント
この記事では、新宿御苑の読み方を中心に、その由来や見どころ、アクセス情報をご紹介しました。
最後に、ポイントを整理しておきます。
- 新宿御苑の読み方は「しんじゅくぎょえん」
- 「御苑」は皇室に由来する庭園を指す言葉
- 1906年に皇室庭園として誕生し、1949年から一般公開
- 日本庭園・整形式庭園・風景式庭園の3つの様式が楽しめる
- 桜と紅葉の名所として知られる
- 新宿御苑前駅、新宿三丁目駅、千駄ケ谷駅からアクセス可能
- 入園料は一般500円、中学生以下は無料
新宿御苑は、都心にいながら四季折々の自然を感じられる貴重な場所です。
「しんじゅくぎょえん」という正しい読み方を覚えて、ぜひ実際に訪れてみてください。
広大な芝生でのんびりしたり、美しい日本庭園を眺めたり、温室で珍しい植物と出会ったり。
きっと、日常の喧騒を忘れて心が癒されるひとときを過ごせることでしょう。
東京観光の際には、ぜひ新宿御苑を訪問先リストに加えてみてはいかがでしょうか。
歴史ある庭園で、ゆったりとした時間をお楽しみください。