
「東京ドームが築地に移転するって本当なのだろうか」と気になっている方も多いのではないでしょうか。
築地市場跡地の再開発計画が発表されてから、読売巨人軍の本拠地移転に関する憶測がさまざまなメディアで取り上げられています。
この記事では、東京ドームの築地移転に関する最新情報を詳しく解説します。
築地再開発の全体像から巨人本拠地の今後、そして東京ドームシティや周辺エリアの将来展望まで、網羅的にお伝えしますので、ぜひ最後までお読みください。
東京ドームの築地移転は現時点では公式に決定していない

結論から申し上げますと、東京ドームの築地移転は現時点では公式に決定していません。
読売新聞グループ本社の山口寿一社長は、「巨人軍の本拠地移転を前提としているわけではない」と明言しています。
ただし、築地市場跡地の再開発計画に読売新聞グループが参画しており、約5万人収容のマルチスタジアムが建設される予定であることから、将来的な移転の可能性について様々な憶測が飛び交っている状況です。
山口社長自身も「魅力あるスタジアム。当然私どもも使ってみたい気持ちはある」と述べており、将来的な利用可能性については含みを持たせているとされています。
なぜ東京ドームの築地移転が話題になっているのか
築地再開発計画の概要と読売・三井不動産の関与
東京ドームの築地移転が話題になっている最大の理由は、築地市場跡地の大規模再開発計画にあります。
2018年に豊洲へ移転した築地市場の跡地は約19万平方メートルという広大な敷地で、「築地地区まちづくり事業」として再開発が進められています。
この再開発事業の事業予定者として、2024年に東京都が選定したのが三井不動産を代表とする11社のコンソーシアムです。
注目すべきは、この11社の中に読売巨人軍の親会社である読売新聞グループ本社が含まれているという点です。
さらに重要なのは、2020年に三井不動産が東京ドームを完全子会社化し、その株式の20%を読売新聞グループに売却したという経緯です。
つまり、現在の東京ドームの運営と築地再開発の両方に、三井不動産と読売新聞グループが深く関わっているのです。
この構図が「将来的に東京ドームの機能が築地に移るのではないか」という憶測を生み出している大きな要因となっています。
築地新スタジアムの具体的な計画内容
築地再開発計画の中核となるのが、「ONE PARK×ONE TOWN」と名付けられた開発コンセプトです。
総延床面積は約117万平方メートル、総事業費は約9,000億円という国内最大級の再開発プロジェクトとなっています。
計画の目玉として注目されているのが、収容約5万人の全天候型マルチスタジアムです。
このスタジアムは野球だけでなく、サッカーやコンサートなど様々なイベントに対応できる多目的施設として設計されています。
報道によると、客席やフロアが可動式となっており、最大8パターンのレイアウトに変形できるコンセプトが伝えられています。
スタジアムの完成目標は2032年度頃とされており、東京湾岸エリアの新たなランドマークとなることが期待されています。
東京ドームの老朽化問題
築地移転論が浮上するもう一つの背景として、東京ドームの老朽化問題があります。
東京ドームは1988年に開場した施設で、すでに築35年以上が経過しています。
開場当初から耐用年数は約30年程度と見られてきたとする指摘もあり、屋根や客席の老朽化が目立つようになっているとも報じられています。
ドーム球場特有の空気膜構造の維持管理にも課題があるとされ、将来的な建て替えや移転の議論が出てくるのは自然な流れとも言えます。
過去の築地新球場構想の経緯
実は、築地跡地に巨人の新本拠地球場を建設する構想は、今回が初めてではありません。
2010年代半ばには、豊洲移転後の築地跡地に巨人の新本拠地球場をつくる構想がかなり具体的に進んでいたとされています。
しかし、2016年に小池百合子氏が東京都知事に就任した後、築地跡地を「食のテーマパーク機能を有する場」とする方針が示されました。
この方針転換により、当時の築地新球場計画は頓挫したとされています。
その後、時間を経て今回の再開発で再び「築地スタジアム」が現実味を帯び、東京ドームの築地移転論が再浮上しているという経緯があります。
東京ドームがすぐに移転しない理由
現在の東京ドームの高い稼働率
東京ドームの築地移転がすぐには実現しないと考えられる大きな理由の一つが、現在の東京ドームの高い稼働率です。
東京ドームはプロ野球の読売巨人軍の本拠地としてだけでなく、年間を通じてコンサートやイベントなどに活発に利用されています。
報道によると、東京ドームシティ全体の年間来場者は約4,000万人に達するとされています。
これだけの集客力を持つ施設を、すぐに築地に移転するメリットは現時点では小さいと、三井不動産・読売新聞グループの双方が判断しているとも伝えられています。
水道橋・後楽園エリアの優れたアクセス
東京ドームが位置する水道橋・後楽園エリアは、交通アクセスの面で非常に優れた立地にあります。
JR中央線・総武線の水道橋駅、東京メトロ丸ノ内線・南北線の後楽園駅、都営三田線・大江戸線の水道橋駅・春日駅など、複数の路線が集まるターミナルエリアとなっています。
地方から新幹線で東京駅に到着した観戦者も、中央線に乗り換えてすぐにアクセスできる分かりやすい立地は、ファンから高く評価されているポイントです。
1988年以来培われてきた「東京ドーム=巨人」というブランド資産も大きく、一気にこれを手放すインセンティブは現時点では小さいと考えられます。
東京ドームシティの複合施設としての価値
東京ドームは単独の野球場ではなく、東京ドームシティという大規模複合施設の中核をなしています。
遊園地の東京ドームシティアトラクションズ、スパ施設のラクーア、ホテル、ショッピングモール、飲食店など、多様な施設が集積しています。
これらの施設が一体となって年間4,000万人という来場者を生み出しており、東京ドーム単体の移転は施設全体の収益構造に大きな影響を与える可能性があります。
そのため、移転の検討には慎重な判断が必要とされています。
築地スタジアムと東京ドームの今後の展開
二拠点運用の可能性
現時点で最も現実的なシナリオとして語られているのが、東京ドームと築地スタジアムの二拠点運用という考え方です。
読売新聞グループの山口社長も「東京ドームと築地の二つのスポーツ・エンタメの聖地」としてシナジーを狙う構想を語っているとされています。
このシナリオでは、巨人は引き続き東京ドームを本拠地としつつ、特別試合や大型イベントを築地スタジアムで開催するという使い分けが想定されます。
例えば、日本シリーズやオールスターゲーム、国際大会などの特別な試合を築地で開催し、通常のシーズン公式戦は東京ドームで行うといった形です。
2030年前後の短中期的な展望
築地スタジアムの完成目標が2032年度頃とされていることから、2030年前後の短中期的には以下のような展開が予想されます。
- 築地スタジアムはイベント・国際大会・一部主催試合の開催拠点として利用
- 巨人は東京ドームを本拠地として維持
- 両施設の相乗効果による観光・エンターテインメント産業の活性化
この時期には、東京オリンピック後の都市開発の一環として、築地エリア全体の魅力向上が図られることも期待されています。
長期的な本拠地移転の可能性
2035年以降の長期的な視点では、東京ドームの築地移転が現実味を帯びてくる可能性も指摘されています。
東京ドームの老朽化が一層進行すれば、大規模改修か移転かの選択を迫られることになるでしょう。
その際、すでに稼働している築地スタジアムに本拠地機能を移し、現在の東京ドーム跡地を再開発するというシナリオも考えられます。
ただし、これはあくまで将来の可能性の一つであり、公式に発表されている計画ではありません。
築地再開発で周辺エリアはどう変わるのか
築地・銀座エリアの変貌
築地再開発が進むことで、周辺エリアには大きな変化がもたらされると予想されています。
築地市場跡地は銀座からも近く、新橋・汐留エリアとも隣接しているため、東京都心の観光・ビジネスの新たな核となる可能性を秘めています。
築地場外市場は築地市場の移転後も営業を続けており、海鮮丼や寿司を求める観光客で賑わいを見せています。
新たなスタジアムやホテル、商業施設が加わることで、より多くの国内外からの来訪者を呼び込むことが期待されています。
交通アクセスの整備
築地再開発に伴い、交通アクセスの整備も計画されています。
現在、築地エリアには東京メトロ日比谷線の築地駅、都営大江戸線の築地市場駅などがありますが、大規模開発に対応した新たな交通インフラの検討も進められているとされています。
また、東京駅からのアクセス向上も重要な課題として認識されており、BRT(バス高速輸送システム)やウォーターフロントを活かした舟運なども視野に入れた計画が議論されています。
観光スポットとしての可能性
築地エリアは、東京観光においても重要な位置を占めています。
築地本願寺、浜離宮恩賜庭園、隅田川沿いの遊歩道など、歴史と自然を感じられるスポットが点在しています。
新たなスタジアムが加わることで、スポーツ観戦と周辺観光を組み合わせた新しい旅行スタイルが生まれることも期待されます。
銀座でのショッピング、築地での食事、浜離宮での散策、そしてスタジアムでの観戦という一日を通じた東京湾岸エリアの周遊コースが実現するかもしれません。
ファンや専門家の反応
賛成派の意見
東京ドームの築地移転について、賛成派からは以下のような意見が聞かれます。
- 老朽化した東京ドームより最新設備のスタジアムで観戦したい
- 築地という立地は東京の新たなシンボルにふさわしい
- 可動式の客席やレイアウトなど、新しい観戦体験に期待
- 東京湾岸エリアの発展に寄与する
特に、現在の東京ドームの狭い客席間隔や視界の問題に不満を持つファンからは、新スタジアムへの期待の声が上がっています。
反対派・慎重派の意見
一方、反対派や慎重派からは以下のような懸念も示されています。
- 水道橋・後楽園の交通アクセスの良さを失うのは惜しい
- 「東京ドーム」という名称とブランドへの愛着がある
- 築地エリアの交通インフラが大量の観客に対応できるか不安
- 東京ドームシティの周辺施設との相乗効果が失われる
長年、東京ドームで巨人を応援してきたファンの中には、馴染みの場所を離れることへの抵抗感を持つ方も少なくありません。
専門家の見方
都市開発やスポーツビジネスの専門家からは、様々な分析がなされています。
不動産業界からは「東京ドームの築地移転の可能性が高い」と見る向きもある一方、「二拠点運用が最も現実的」という見方も根強いとされています。
また、プロ野球のビジネス的な観点からは、年間70試合以上のホームゲームを新スタジアムで開催することで得られる収益増加の試算なども行われているようです。
ただし、公式な発表がない以上、これらはあくまで推測の域を出ないことに注意が必要です。
東京ドームの築地移転に関するまとめ
ここまで、東京ドームの築地移転について詳しく解説してきました。
重要なポイントを改めて整理します。
- 現時点では公式に移転は決定していない:読売新聞グループは「本拠地移転を前提としていない」と明言
- 築地再開発に読売・三井不動産が参画:約5万人収容のマルチスタジアムが2032年度頃に完成予定
- 将来的な利用可能性は否定されていない:「使ってみたい」という含みのある発言も
- 短中期的には二拠点運用が有力:東京ドームを本拠地としつつ、築地で特別試合開催の可能性
- 長期的には本拠地移転の可能性も:東京ドームの老朽化が進めば選択を迫られる局面も
築地再開発は国内最大級のプロジェクトであり、その行方は東京の都市づくりに大きな影響を与えることになります。
巨人ファンはもちろん、東京観光に関心のある方にとっても、今後の動向から目が離せません。
今後の情報をチェックして観戦計画を立ててみては
東京ドームの築地移転については、まだ公式決定がなされていない段階です。
しかし、2032年度頃の築地スタジアム完成に向けて、今後も様々な発表や報道がなされることが予想されます。
野球ファンの方は、読売新聞グループや三井不動産からの公式発表に注目しつつ、引き続き東京ドームでの観戦を楽しんでいただければと思います。
現在の東京ドームも、後楽園の豊かな緑に囲まれた素晴らしい環境にあります。
観戦の前後には、東京ドームシティでの食事やショッピング、ラクーアでのリフレッシュなども組み合わせて、充実した一日をお過ごしください。
また、築地エリアへ足を運んでみるのもおすすめです。
築地場外市場での新鮮な海鮮グルメ、築地本願寺の荘厳な建築、浜離宮恩賜庭園の日本庭園など、東京の魅力を再発見できるスポットがたくさんあります。
将来の大型スタジアムが建設される予定地を先取りして訪れてみるのも、旅の楽しみ方の一つではないでしょうか。
東京ドームの築地移転に関する最新情報が入りましたら、当ブログでも随時お伝えしていく予定です。
東京観光やプロ野球観戦の計画を立てる際の参考にしていただければ幸いです。